2014-03-14

暴漢にバットで襲われました ー そのとき被害者は何を思っていたのか? ー




先週金曜日、3月7日午後9時45分、ランニング中に暴漢に襲われました。子供用の木製バットで殴打され、iPhoneを盗まれ頭部に6針縫う創傷、肩に打撲を受けました。

かいつまんでいうとそれだけの話なんですが、意外と冷静にその時の状況を覚えているので、記録のためというか誰かの何かの参考になるかも知れないので、その時の状況・心理状況を書いてみたいと思います。


1)Back Ground
2014年3月7日、グアム・タムニングの大通りChalan San AntonioをITCの交差点からArchibishop Felixberto Flores Memorial Circleのラウンドアバウトへ向かい、タムニング小学校側の歩道をランニングで北上していました。これまで何十回となく走ってきたコースと時間帯です。

グアムのことを少しご存知の方なら、Guam Premier Outletの前の通りといえばわかるでしょうか。通りはかなり大きな通りです。グアムは車社会なので、昼間でも歩行者はほとんどいませんが、車は夜でもそれなりに通りますし、街灯もグアムの中では明るい方です。

この通りを短パン一丁で時速11kmくらいで走っていました。襲われたのは午後9:45タムニング小学校を過ぎた辺り、昔のドッグレース場の向かいに差し掛かったときです。




2)犯人発見

小学校の前を走っている時に前方右奥に3人の男の姿が見えました。通りからちょっと入った野球場の方から出てくるような形です。

先ほども書いた通り、ほぼ人通りはないので否が応でも目に止まります。するとそのうちの一人がバットを持っていることがすでにこの時点で確認できました。距離にして30−40mくらいのところでしょうか。

「面倒くさいチンピラがいるなぁ」というような印象です。でもそうはいってもその時は本当に襲われることはないだろうというような根拠のない気持ちが心の中にあったと思います。

もう少し正確にいうと、まあ大丈夫だろうという気持ちと、走るのをやめたくないという気持ちが混ざっていたのではないかと思います。

まあ大丈夫だろうというのは、普通襲う方もしっかりした意志がないとそこそこのスピードで走っている男を仕留めることはできないからです。時速11kmでも秒速3m以上ですからヤバイと思ってスピードをあげたら秒速5m以上にはすぐになります。「おい、ちょっと顔貸せや」みたいな呑気なカツアゲだったらあっという間に振り切ることができます。そうじゃなくても向こうに少しでも逡巡する気持ちがあったら、襲撃はうまくいかないでしょう。ましてやこっちは短パン一丁で走っているオッサンなわけですから、金目のものを持っている可能性は少ないですし、襲う相手としては魅力はないはずですから。

それから、こんなことを言うとアホかと思われるかも知れませんが、タイムを計って走っていたので、コースアウトしたくないという気持ちが心の奥底であったのかも知れません。この時点ではまだバットを持っているゴロツキが歩いている程度の認識なので危機感は足りなかったのでしょう。

3)No way out

彼らを見つけた直後にその姿はある建物の奥に隠れてしまい見えなくなりました。次に彼らの姿を発見したのはほんの5−10m前です。その瞬間に「ヤバイな」と思えるやる気オーラを彼らはまとってました。

まずバットで撲られるんだろうな、とにかく頭だけは守らなきゃな、最悪これで死んじゃうこともあるかも知れないよなぁ、まいったなぁ、イヤだなぁ。

というようなことを 考えました。でも不思議なことに恐怖心はあまり芽生えませんでした。



4)3 on 1

彼らは歩道を塞ぐような形で 立ちはだかってきました。Tamuning Martという野菜スタンドのほぼ目の前です。バットを持った男が真ん中に立ちます。彼だけ少しガタイがよく(といってもこちら基準ではマッチョではない)、横の二人は若干下がっており、体つきも若干細めです。

さすがにここまでくると完全にヤラれるという確信が出てきます。バットマンに注目をするとすでにバットを構えにかかっています。

とにかく頭をヤラれたらまずいな、ボコボコにされたらどこまで持ちこたえることができるんだろう。最後まで頭守れるかなぁ、と考えているうちにあっという間に彼らの目の前まできました。

5)Fire

ヤラれるのは分かっていたのですが、まさか停まって「お手柔らかにボコってください」というわけにもいかないので、どうしようか悩んでいるうちに敵との距離はどんどん詰まっていきます。

最後は妙案も思い浮かばないまま目の前までいってしまい「えーいままよ」と突破を試みました。

すぐにバット マンがバットを構える気配を感じたので車道の方に避けようとしたのですが、バキッ!背後から振り落とされたバットが右側頭部を掠め肩を直撃したのです。



6)そして亀になる

一撃を食らった瞬間、来たな、という感じでした。これは逃げられないということが明確だったので、防御体制に入って被害を最小限にするしかないと思いました。

車道を見るとまだ車はいなかったので、そのまま車道に少しだけ飛び出し地面に頭を抱え込むように腕でかばってうずくまりました。車に引かれたらもちろんシャレになりませんが、物陰に引っ張り込まれてタコ殴りされたら持たないと思ったのと同時に、車は必ず通る時間帯なので、端っこの方でも車道にいれば助けてもらえる可能性もあると思ったのです。ボコボコにされる前に車が通れば助かるかも知れないと判断したのです。

それまではとにかく頭を守って殺されないように頑張るしかないと思っていました。とはいえバットでボコボコに殴られた経験なんてないので、どこまで持ちこたえることができるのかは不安でした。理屈で考えるようには守り切れないんだろうな、とも。

そんなことを考えながら車道の端っこに頭を抱えて亀のような防御態勢に入りました。一発目はたまたま芯を食わなかっただけで、恐らく想像もつかないほど痛いことになるのだろうと思い、理屈では何があっても頭だけは守り続けなければダメだとわかっていても、果たしてそれができるのかどうか心配でした。



ちなみにバットで撲られてからはずっと大きな声で「あわあわ」言っていました。撲られた直後から自分はちゃんと悲鳴をあげることもできず「あわあわ」としか声を出せていないなとわかったのですが、周囲に誰もいなくても声は出した方がいいと思い、できるだけ大きな声で「あわあわ」いい続けるようにしていました。

さて亀態勢に入ってようやく「何か金目のものを渡して解放してもらうことはできないか」と考えることができました。しかし先述の通り、短パン一丁で走っているのでお金は持ってません。どうしよう?と思っているのですが、それにしても次の一撃がまだ来ません。時間にしてわずか数秒のことだと思いますが、覚悟を決めて待ち構えている方からすると却って不気味です。

すると突然腰からスポーツ用のウェストポーチ(下記写真モデル)が剥ぎ取られる感触がありました。そりゃそうだ、それをまず奪うのは正解だ。これで終わってくれ!でも終わるわけないか・・。

・・・・・・・・・
・・??えっ?本当に終わり?

恐る恐る頭を少しだけ上げて様子を見てみると、犯人たちは野球場方面に向かって猛ダッシュしている。

おお、これは助かったかも。危なかった。



7)さてどうしよう?

犯人たちがすでに遠くまで走っていたので、とりあえず起き上がりました。

撲られた右耳のあたりを触ってみると、ベタッと血が付いていたので、持っていたハンドタオルで押さえました。

彼らのダッシュっぷりを見るにまず戻ってくることはないだろうと思われましたが、とりあえず20m程ジョグして、彼らから見えない位置に移動しました。
特に頭痛とか目眩もないし、首も問題がなさそう。とはいえ車が駐車してあるところまでは歩いて15分以上はかかる。さてどうしよう?

とりあえず後で警察に行くときのために犯行時刻はしっかりと記録しておこうとランニング用のGPS時計を止め、時刻を確認しました。21:47。諸々考えると犯行時刻は21:45ということにしておきましょう。

さてここを離れて次のアクションに移らないと。一応ヒッチハイクみたいなことを数台してみました。そう、ここは確実に車通りはあるのです。

でも誰も止まらない。そりゃそうだ。裸の上半身に血が滴り落ちていて、耳を抑えながらヒッチハイクするオッサンを乗せるバカはいない。僕でもスルーだ。

というわけで歩いて車まで戻ることに決めました。撲られた頭部は少しは痛かったですが、あきらかにクリーンヒットしていません。頭痛も目眩もなく、首も大丈夫です。割と元気に歩き出しました。一瞬だけ彼らがまた襲ってくることはないかという考えが頭をかすめましたが、冷静に考えるとそれはないでしょう。

今後の対応もあるので、いっそのこと走って帰ろうかとも一瞬思ったのですが、いくら平気そうに思えても頭を撲られているので無理して何かあったら大変だと思い、かったるかったのですが歩いて帰ることにしました。



8)事後対応

さて歩きながら、色々考えました。
自分がとった行動に間違いはなかったか、もう少し別の行動をとればこの事態は避けられていたか、などです。
結論として、唯一避ける機会があったとしたら30−40m前に彼らを見た瞬間に踵を返すことくらいしか考えられませんでしたが、正直いうとそれはちょっと非現実的ではありません。一生懸命走っている人は簡単には止まれません。襲われるという確信なく逃げることができるのは余程勘のいい人かビクビクしながら走っている人でしょう。

もう一つそもそも論として、あの時間帯にあの場所は走ることが非常識だったのかについても考えました。その後、何人かの警察に話を聞いたのですが、あの場所でこうした強盗犯罪がおきることはほとんどないようです。またローカルの女性ランナーも複数夜に同じコースを走ることがあると言っていたので、それほど非常識なランニングではなかったのではないかと思います。もっとももう夜にあのコースを走ることはできませんが。

さて、反省会とは別に今後の対応としてできればiPhoneを取り戻したいというような色気がありました。

とりあえず車に戻ったら着替えて、店に戻って(私はレストランを経営しているのです)スタッフに状況を伝えつつ、パソコンからFind my iPhoneで犯人を追いかけ、そのデータを持って警察に行こうと決めました。

それにしてもケイタイがないと、誰とも連絡が取れないし道すがら音楽も聴けないし不便だ。

妻への連絡はどうしようかと思ったのですが、店に戻る頃には妻は娘(10ヶ月児)を寝かしつけたのに伴い一旦寝てしまっていると思ったのと、慌てて娘ともども出てきたら、娘の負担になるだろうと思い、Facebookで「ちょっとした事故にあってこれから警察にいかなきゃいけないので少し遅くなります。ケイタイをなくしちゃってつながらないけど、Kくんにも来てもらうので、何かあったら彼にメッセージしてください」という軽めのメッセージを送ることにしました。

Kくんとは母の家にホームステーで来ている大学生で、彼を呼び出して警察に来てもらったのです。しかし僕があわててパソコンを閉じたせいか、このメッセージは妻には届かなかったらしく、後でKくんから連絡が入った妻は相当慌てたようですが。



9)iPhoneを盗まれたら

さて先ほどiPhoneのfind my iPhoneについて書きましたが、結論からいうと店に戻ってトラックしたときにはすでに接続は切られていました。

その後、地元キャリアーの社長に話を聞いたところ、手慣れた犯罪者はすぐにSIMを抜いてしまうのでfind my iPhoneでトラックするのは難しいだろうということでした。

さてこのiPhoneの件に関して僕は大きなミスを犯してしまいました。
僕としては 1)できればfind my iPhone機能で犯人を捕まえたい=犯人にトラックしていることがバレないようにしたい 2) 犯人にケイタイを使われたくない、という気持ちがありました。

そこでキャリアーに電話して相談したところ、紛失モードではなく消去を選んでしまい、さらにサービスを一時停止させてしまったのです。

結論からいうと、素直に紛失モードにしておくべきでした。
襲撃されたことをFacebookに上げたところ、友人からの連絡でiOS7以降はApple ID Activation Lockという新機能があって、端末をいくら初期化してもオリジナルの所有者がactivateしないと新しい所有者はそのiPhoneでApple IDがつかえなくなるということを知りました。そのためには紛失モードにしなくてはいけませんでした。

一番悔しいのは、盗まれたもので犯人たちが利することです。これを使えば確実にそれは阻止できました。

警察は電話を使えるようにしておいて、通話記録から犯人を割り出すことをしたかったようですが、犯人が手馴れていたらキャリアーの社長のいう通りSIMをすぐに抜くでしょうし、間抜けだったら通話記録を見るまでもなくfind my iPhoneを通じて探し出せたでしょう。

というわけで、iPhoneをお使いで紛失した肩はすぐに紛失モードにすることをオススメします。




10) 現場検証

警察に行き応急処置を受け、簡単な事情徴収をされました。病院にいって縫わなければダメだと言われ、救急車でいくか問われましたが、Kくんに送ってもらうことにしました。

病院に向かおうとすると、警察から「現場にちょっとだけ寄って話を聞かせてもらっていいか」と尋ねられたので協力しました。

現場にはすでに4台くらいパトカーが停まっていました。
簡単に状況を説明していると、警察官が「このバットだな」と言っている声が聞こえました。

そこには折れたバットの頭部がありました。最初の一撃の後、バットが折れたようです。だから殴打も一発で済んだようでした。これはラッキーでした。

現場の路上には血痕が残っていました。転がっているバットと血痕を見るとそれなりに生々しく、結構な事件に思えてきたのを覚えています。

その後、不審者を確保したので面通しをしてもらえないかと頼まれたので協力しました。連れて行かれた場所には二人の男が手錠を後ろに立たされており、パトカーの中から彼らに強い光を当て顔を確認します。向こうからはこちらは見えません。

ところが自分でも驚くくらい犯人の顔を覚えていないものでした。すべて一瞬のことだったということもありますが、まったく覚えていません。その二人はバットマンの後ろにいた助さんと格さんに見えなくありませんでしたが、一切の確信は持てませんでした。そこにいたのがバットマンだったら思い出せたかも知れませんが、正直いうと自信はありませんでした。

その後、ゴロツキがたむろしているコンビニの前も通り、犯人はいないか尋ねられましたが、その中には明らかにいませんでした。

自分は終始冷静でいたつもりでしたが、犯人の顔や細かい服装(大まかな色だけは覚えていた)を全然覚えていなかったことにはむしろ意外でした。

その後、駆けつけた妻ともども病院に行き、頭部を縫って家に帰りました。

11) PSTD

襲撃事件のあらましは以上です。
今回の事件については終始冷静でいたつもりでした。だから「怖かったでしょう」とか「精神的ダメージ」とか言われても、平気、平気と思っていました。

でもやはり精神的なダメージは残っているものですね。翌日、日中に知らない人が近づいて声を掛けてきたとき(店でスタッフは募集していないかを聞きにきたのですが)、自分でも想像しない程「怖い」という気持ちになりました。

また運転中信号待ちをしている前の横断歩道を歩いている人が突然襲いかかってきたらどうしようという気持ちになり、ちょっとだけ構えてしまいます。

いずれも深刻という程のことはなく、早晩癒えるとは思いますが、大した怪我をしなかった僕でさえこうなのですから、深刻な事態に陥った人のトラウマはきっと相当なのだろうなと思います。



以上です。
誰かの何かの参考になればと思います。

一応、インタビューを受け地元紙の一面に載ってしまったので、皆さんに多くご心配頂きましたが、元気にやっております。ご心配おかけしました。

そして大変多くの方から、励ましのメッセージを頂きました。それがどれだけ僕を励ましてくれたか知れません。この場を借りて改めてお礼申し上げたいと思います。

本当にありがとうございました。

鶴賀太郎

what's "my wife's camera"?

2014-03-02

美しすぎるストーカーソングBest5

先日やった「私的映画ダンスシーンBest10」に味をしめて勝手にランキング第2弾。

ストーカーソングBest5。

1980年代、まだストーカーなんていかつい言葉がなかった時代、恋する少年はみんなストーカーだった。

意味もなく遠回りをして好きなコの家の前を通って帰ってみたり、気になるコと一緒になるために毎日同じ電車の同じ車両に乗ったり。

そして人々はそうした思いを甘酸っぱさとか切ないものと受け止めるだけ牧歌的だった。Dustin Hoffmanの"Graduate"(『卒業』1967)も大ヒットした。

たしかに思いつめたストーカー犯罪は恐ろしい。でも思いつめて純化された思いが人々の心を打つくらいに美しく響くこともある。


 第5位
"Nights on Broadway" The Bee Gees, 1975

70年代はシャレオツディスコサウンドでもストーカーすることが許されていた。すべてはブロードウェーの夜のせいにしながら。



"Nights On Broadway"

Here we are in the room full of strangers,
Standing in the dark where your eyes couldn't see me

Well, I have to follow you
Though you didn't want me to.
But that won't stop my lovin' you
I can't stay away

Blaming it all on the nights on Broadway
Singin' them love songs,
Singin' them straight to the heart songs.
Blamin' it all on the nights on Broadway
Singin' them sweet sounds
To that crazy, crazy town.

Now in my place
There are so many others
Standin' in the line;
How long will they stand between us?

Well, I have to follow you
Though you didn't want me to.
But that won't stop my lovin' you
I can't stay away

Blaming it all on the nights on Broadway
Singin' them love songs,
Singin' them straight to the heart songs.
Blamin' it all on the nights on Broadway
Singin' them sweet sounds
To that crazy, crazy town.

I will wait,
even if it takes forever;
I will wait,
even if it takes a life time.
Somehow I feel inside
You never ever left my side.
Make it like it was before
Even if it takes a life time, takes a life time.

Blaming it all on the nights on Broadway
Singin' them love songs,
Singin' them straight to the heart songs.
Blamin' it all on the nights on Broadway
Singin' them sweet sounds
To that crazy, crazy town.


第4位
"What a fool believes" The Doobie Brothers, 1978

めちゃくりゃ好きな曲だけど、ストーカー度が低いので4位という低い順位でランクイン。それにしてもこの曲にこの詞のせるなんてMichael McDonaldとKenny Logginsはどれだけ天才なんだ。




"What A Fool Believes"


He came from somewhere back in her long ago
The sentimental fool don't see
Tryin' hard to recreate
What had yet to be created once in her life
She musters a smile
For his nostalgic tale
Never coming near what he wanted to say
Only to realize
It never really was

She had a place in his life
He never made her think twice
As he rises to her apology
Anybody else would surely know
He's watching her go

But what a fool believes he sees
No wise man has the power to reason away
What seems to be
Is always better than nothing
And nothing at all keeps sending him...

Somewhere back in her long ago
Where he can still believe there's a place in her life
Someday, somewhere, she will return

She had a place in his life
He never made her think twice
As he rises to her apology
Anybody else would surely know
He's watching her go

But what a fool believes he sees
No wise man has the power to reason away
What seems to be
Is always better than nothing
There's nothing at all
But what a fool believes he sees...


第3位
"Every Breath You Take" The Police, 1983

ストーカーソングと言ったら、真っ先にこれを思い浮かべる人も多いのでは。1980年代後半、バブルの渋谷のHUBのレーザージュークではBobby Brownの"Every Little Step"とともにヘビーローテされていた(冬場にはそこにWham!の"Last Christmas"が加わった)。



"Every Breath You Take"

Every breath you take
Every move you make
Every bond you break
Every step you take
I'll be watching you

Every single day
Every word you say
Every game you play
Every night you stay
I'll be watching you

O can't you see
You belong to me
How my poor heart aches with every step you take

Every move you make
Every vow you break
Every smile you fake
Every claim you stake
I'll be watching you

Since you've gone I been lost without a trace
I dream at night I can only see your face
I look around but it's you I can't replace
I feel so cold and I long for your embrace
I keep crying baby, baby please

Every move you make
Every vow you break
Every smile you fake
Every claim you stake
I'll be watching you



第2位
"You're Beautiful" James Blunt, 2005

ラジオで流れてきて本当に美しいいい曲だと思いながら詞に耳を傾けて耳を疑った。21世紀にかくも堂々たるストーカーソングをリリースしたことに敬意を表してStingより上の2位にランクイン。
Flying High♪の下りは元々はFucking Highという歌詞だったんだけど、ラジオ局で流せないという理由から変更された。ただし日本では当初はFucking highバージョンが放送されていた。

(注:僕も含めた多くの人がこれをストーカーソングと受け止めたみたいだけど、実は別れた元カノが別の男と歩いているのを地下鉄でみかけて作ったという説が有力。Planとは自殺をほのめかしているのではないかとする説も。山崎まさよしにおける"One more time, One more chance"みたいな曲か)




"You're Beautiful"



My life is brilliant.

My life is brilliant.
My love is pure.
I saw an angel.
Of that I'm sure.
She smiled at me on the subway.
She was with another man.
But I won't lose no sleep on that,
'Cause I've got a plan.

You're beautiful. You're beautiful.
You're beautiful, it's true.
I saw your face in a crowded place,
And I don't know what to do,
'Cause I'll never be with you.

Yes, she caught my eye,
As we walked on by.
She could see from my face that I was,
Flying high. [ - video/radio edited version]
Fucking high. [ - CD version]
And I don't think that I'll see her again,
But we shared a moment that will last 'til the end.

You're beautiful. You're beautiful.
You're beautiful, it's true.
I saw your face in a crowded place,
And I don't know what to do,
'Cause I'll never be with you.

You're beautiful. You're beautiful.
You're beautiful, it's true.
There must be an angel with a smile on her face,
When she thought up that I should be with you.
But it's time to face the truth,
I will never be with you.


第1位
"My Cherie Amour" Stevie Wonder, 1969

Stevieの一番好きな曲のひとつは完璧なるストーカーソング。
でもなんでこんなに美しいんだろう。




"My Cherie Amour"



La la la la la la, La la la la la la

My cherie amour, lovely as a summer day
My cherie amour, distant as the milky way
My cherie amour, pretty little one that I adore
You're the only girl my heart beats for
How I wish that you were mine

In a cafe or sometimes on a crowded street
I've been near you, but you never noticed me
My cherie amour, won't you tell me how could you ignore
That behind that little smile I wore
How I wish that you were mine

La la la la la la, La la la la la la
La la la la la la, La la la la la la

Maybe someday, you'll see my face among the crowd
Maybe someday, I'll share your little distant cloud
Oh, cherie amour, pretty little one that I adore
You're the only girl my heart beats for
How I wish that you were mine



少なからぬ場合、ストーカーソングってそのアーティストの代表曲だったりするんだよな。純化されている分だけ切ないのかしら。

今は中々ストーカーソングが出にくい時代になっているけど、このラインアップを見ると少しだけ寂しい気がする。

what's "my wife's camera"?

安倍ちゃんが歴史に名を残すためには。


それにしても安倍ちゃんは何かにつけ話題に事欠かない首相だ。

好き嫌いは別として、信じるところに向かって全力で次から次へとできる手立てを打っているからなのだろう。

だから安倍ちゃんのことを「極右だ」とか「バカだ」と批判する声は後を立たなくとも、「腹黒い」とか「悪徳政治家だ」という声を聞くことはない。

しかし一生懸命やってりゃいいという問題では勿論ない。
首相なんだから国益を確保しつつ、国をいい方向に導いてくれないと困る。
そして人々はその基準に照らして安倍ちゃんを評価すべきなのだけれども、彼に対する評価はどうも感情的に走りがちだ。

本来なら彼の政治信条に対する評価と、それを実行するための手腕に対する評価の二つの評価がなされるべきなのに、政治信条が強すぎるために感情的なアレルギー反応が噴出ししてしまう。

僕自身、政治信条においては安倍ちゃんとはかなりの面において相容れない。でも安倍ちゃんの立場に立って、彼が実現したい政策を実現する手腕を評価してみると、さすがに前回の失敗から学んでいるのか、中々に上手い運営をしていると思う。

しかしいくら衆参両院握っていて政権運営が上手くともできることとできないことがある。集団的自衛権の容認を進めることは今の安倍ちゃんにはできない。

今の彼にはその政治的リソースはない。

安倍ちゃんを支えていた景気に対する期待も消費税の導入と第3の矢が放たれなかったことによって失速するし、外交においても靖国問題で完全に全方位的に防戦一方。強行して閣議決定しようとしても、何かあったら最高裁が違憲判決を出すのは自明の中、どう考えてもうまくいくわけない。

そしてそれ以上に決定的にうまくいかない理由がある。それは安倍ちゃんがかなり右寄りの政治家だと思われているということだ。右バッターが歴史に残るようなライト線ギリギリのホームランを打つことは至難の業だ。

僕は立憲政治についての基本がわかっていない安倍ちゃんに憲法をいじって欲しくないと思っているので、解釈改憲だとかには猛反対だし注意を怠ってはいけないと思っているけど、基本的には大丈夫なんじゃないかと思っているのはそんな理由からだ。

しかしそんな安倍ちゃんでも日本の歴史に名前を残すことができるチャンスがあると思っている。それは安倍ちゃんがかなり積極的に取り組んでいることだ。そしてそれは世界から極右だと思われている安倍ちゃんだからこそ実現する可能性があることだ。

北方領土の返還だ。

詳しい歴史は割愛するけど、帝国主義/冷戦的コンテクストで奪われ、アメリカに従属するサンフランシスコ体制の中で奪還できず、いつの間にか周辺が伏魔殿化したのが北方領土問題だ。

それが今、久しぶりに北方領土問題が進展する千載一遇のチャンスが来ていると元外務省ロシアスクールのエース、東郷和彦氏は言っている

ロシアは様々な国境問題を確定したがっているし、実効支配しているにも関わらずプーチンも「原則引き分けで領土問題をやりましょう」と言っている。
もちろん安倍ちゃんだって領土を奪還したい。人権問題などから主要国のトップは誰も参列していないのに、ソチオリンピックの開会式に行ったし、オバマ、パク・クネとはほとんど話もしていないのに、プーチンとは5回も話している。

間違いなく安倍ちゃんは北方領土でも得点を上げたがっている。
そして比較的リベラルな政治スタンスを取る僕も事態を進展させて欲しいと思っている。恐らく日本人の大半はそう思っているのではないかと思う。

いわば日本人の悲願とも言える北方領土問題、安倍ちゃんなら前に進めることができるかも知れないのだ。

ちょっと技術的な話になるけれども、4島をロシアがすべて実効支配している中、それらをすべて即時返せというのはロシアの立場からすると「引き分け」としてはありえない。他方、日本からすれば日ソ共同宣言に従って色丹・歯舞の2島は最低でも即時返還してもらわないと話にならない。となると2島と4島の間のどこか、つまり2島+αというのが現実的な交渉の開始点になる。

しかし日本にはいつからか4島一括返還以外は受け付けないという論調が出来上がってしまっている。だから普通の首相が2島+αと言ったら猛烈な反発は必至の状態にある。

実効支配される時間が長くなればなるほど回復は難しくなるにも関わらず、現実的な交渉をしようとすると「日本固有の土地に対して妥協するなんてけしからん売国奴だ!」と息巻く輩が出てくる。

そういう勢力を黙らせるには一つしか方法がない。最も右に位置する首相が「2島+αで行く」とリーダーシップをとることだ。そして安倍ちゃん以上にそれに相応しい首相はいないし、今後も出てこないだろう。いや、出てもらっては困るし。

というわけで北方領土問題を進展させることができるのは安倍ちゃんしかいないと本気で思う。そして在任中にそのことが出来れば、日本の現代史に名を残すに値するだけの偉業として評価されると思う。

靖国を参拝した時点で政治的リソースをかなり吐き出しちゃってるのだから、集団的自衛権だとか身の丈知らずのことに取り組まないで、北方領土の一点にこれからの任期を費やして頂けないでしょうか、安倍首相。


追伸:
時々顔がえらく浮腫んでいることがあるのが気になります。首相は激務だと思いますので、ストレスの元になるいらぬ火種は起こさずにみんなが喜ぶことに注力して頂きたいと心から思うのです。


what's "my wife's camera"?