2012-01-28

心のベストテン第一位は?W4




つい先日記事にした「采配」(落合博満著/ダイヤモンド社)です。

詳しくは先日のUpをご参照いただきたく。

what's "my wife's camera"?

2012-01-25

【書評】 「采配」 (落合博満著)




*********************************************
「采配」(落合博満著/ダイヤモンド社)
*********************************************

タレント本はあまり読まない。別段ポリシーがあるわけでもないが、食指が動かない。
本書をタレント本と呼ぶのかは不明だが、献本されたので読んでみた。そして献本してくれた友人に心から感謝した。

落合氏の行動原理は二つのものに支えられているように感じられる。
ひとつは情と情熱であり、もうひとつは筋を通すことだ。

そう聞くと特別なことには聞こえないかも知れないが、ここでいう「筋を通す」というのがくせものだ。それは仁義を通すということとはいささか異なる。

むしろ原則を徹底的に守るといった方がピンと来るかも知れない。

そのことが象徴的に記されているのがワールドベーシッククラシックの監督要請を辞退した逸話だ。

落合氏は「球団と契約」をしており、それは「好成績をあげるためにベストを尽くす」というものだ。
だから好成績をあげるベストの手段として辞退したと説明する。

こう聞くと「自分のチームのことだけを考えるのではなく、低迷するプロ野球界全体のことを考えて監督として貢献すべきだ」と反論する人もいるだろう。

そういう人に氏は「(もしプロ野球全体のことを考え、オーナー会議できちんと話し合い)球団オーナーを通じて要請されれば、私には断る理由はない」と反論する。

落合氏が嫌いな人には詭弁にしか聞こえないかも知れない。でも果たしてそうだろうか。

私は「roll & responsibility」という概念が日本社会にはあまりにも欠落しているように思う。「責任の所在を明確にせよ!」といさましいことをいう人もいるが、結局システムと一人ひとりの意識が伴っていなければ責任の所在は明確になりようがない。

ともすれば「全員で一丸となって」と耳障りのいいことをいう。一丸になるのは構わないが、役割と責任の分担の明確化は必須だ。あまりそういうことをいうと「四角四面だ」とか「ケースバイケースで臨機応変に」という声が上がってくる。

繰り返しになるがケースバイケースも臨機応変もいいが、それでも責任の所在がはっきりしないと改善に向ける緊張感が生まれない。そして「みんなでがんばったけどダメだった。来期はもっとがんばろう」というしょうもない精神論に着地してしまう。

それに対して落合氏は「結果に対する責任は自分がとる」と明言している。そして責任の重さを自覚し完全に「引き受け」てるのだ。

世の中どこにも正解はない。色々な考え方がある。それぞれのリーダーがそれぞれに信じる道を希求すべきだ。評価は結果によってなされるだろう。しかし、十分な権限を与えないまま結果の責任だけを負わされてはかなわない。

そして残念ながらそうなってしまっているのが今の日本社会の閉塞の大きな一因だろう。

権限(role)と責任(responsibility)を明確にした上できちっと引き受ける。
落合監督に仕事に対する向き合い方を考えさせられる。


最後に、サラリーマン向け書物として仕上げたダイヤモンド社の編集はいい仕事をしたということも付記して。

what's "my wife's camera"?

2012-01-23

スーパーボウルへ。そして10番の去就を思う。



今朝は朝からスポーツバーでNFCファイナル、NY Giants VS SF 49ersを観戦。

果たしてGiantsの勝利。よっしゃ、スーパーボウルだ。
妻には申し訳ないが、2週間後も付き合ってもらおう。

もちろんGiantsが勝ったことは嬉しいのですが、気になることが一点。

49ersのリターナー#10の選手が大きなチョンボを二つやらかした。
ひとつは普通のミスだけれども、ひとつはかなりダサいミス。そして致命的なミス。

彼はSFで生きていけるのだろうか。

++++

ヴィンセント・ギャロの「バッファロー'66」という映画がある。

NY州のバッファーローという町が舞台になっているオフビートなオシャレ映画なので興味がある人は観て損はないと思うのですが、その中に元NFLのキッカーという設定の登場人物がいる。

彼がスーパーボウルでキックを外してしまったことによって負けてしまい、そのため地元バッファローで野次られながら肩身の狭い思いをしてうらぶれていく男という設定だ。

NFLファンなら誰でもすぐにピンと来たはずだが、この人物にはモデルがいる。
第25回スーパーボウルの最後にフィールドゴールを外してしまったバッファロー・ビルズのキッカー、スコットノーウッドだ。

その後のノーウッドの人生の実際は知らないが、それまで当時NFL1,2のチームだったビルズの勝利に中心選手として活躍していた彼がその後「あのFGを外した男」としてだけ記憶されているのは事実だ。

ちなみにその時のビルズの対戦相手もNY Giants。

++++

今回大チョンボをやらかした#10の選手は大学を出たばかりの選手。しかも普段はリターナーをやっていなかったのが、怪我人の代役ででたとのこと。そして将来有望な選手らしい。

彼は今後SFで生きていけけるのだろうか。
バッファローと違って大都市なのであるいは平気かも知れない。

でももし風当たりが強すぎるなら、すぐにでもトレードに出してもらって新天地で是非頑張ってもらいたい。

・・などと大きなお世話をついつい考えてしまった。



what's "my wife's camera"?

2012-01-21

心のベストテン第一位は?W3



昨年に続き、ソフトバンク松中選手のパーソナルトレーナーのSちゃんが突然訪ねてきてくれた。

そして「鶴賀さん、絶対好きだと思いますよ」といって持って来てくれた本が今年かぎりで中日ドラゴンズを辞めた落合監督の「采配」(落合博満著、ダイヤモンド社)をくれる。

訪ねて来てくれたことだけでも嬉しいのに、私が気に入ると思うものをわざわざ持って来てくれたのも嬉しい。その上、その本が本当に自分に響きまくったとなると最高に嬉しい。

書評についてはまた別途行うとして、とりあえず今週の心のベストテン第一位は「采配」に決定。


what's "my wife's camera"?

2012-01-17

20120117




今日は、ありがとう。
おかげでいいものができたと思う。
結果を出せるようにがんばるよ。

what's "my wife's camera"?


2012-01-16

回春フットボーラー、Go Giants, Go!!



Giantsといっても読売巨人軍の話ではないです。
NFLのNew York Giantsの話。

今日、スーパーボウルへの出場をかけたプレーオフでGiantsが優勝候補のPackersと対戦しました。
大方の下馬評をひっくり返して贔屓のGiantsの勝利。
当然これは嬉しいわけですが、勝ったこと以上に嬉しかったことは、勝って嬉しいという気持ちが生じたことでした。

なんだかややこしいなぁ。

要は「あれ、オレまだNFLに一喜一憂できるんだ」と気づき感動してしまったわけです。

++++

私がNFLの試合を一番観ていたのは高校から浪人時代。大学に入ったらフットボールをやろうと憧れながら必死で観ていたのだと思います。
でも実際に入部してからは、彼我のレベルが違いすぎて参考にならなかったからか、はたまた単に地上波での放送が減ったからか知りませんが、高校時代ほど熱心にNFLを観ることはなくなっていました。そして社会人になってからはほとんど観なくなりました。
その後グアムに来てNFLが観放題の環境になったのですが、実際に観てみても選手は知らないわ、新しい戦術の考え方についていけないわ、聞いたことのないチームができているわであまり楽しめませんでした。

それは全米が熱狂するスーパーボウルとて同じことでした。もちろんそれなりには楽しむのですが、興奮の域まではどうしても至りません。

「ああ、オレはもうNFLで興奮することないんだろうなぁ」と自覚したのはちょっと寂しい体験でした。

なんていうのでしょう、自分の中で一つの何かが終わってしまったというか、時計の針を巻き戻せないことに気付いてしまったというか、とにかく寂寥感がありました。

それだけに今日、Giantsの勝利に興奮できたことは大きな歓びです。

++++

熱心にNFLを観ていたとき、もっとも印象的だった試合のひとつの話。

90-91シーズンのNFCファイナル、これに勝てばGiantsがスーパーボウルに出場できるという試合。
日本では生放送はされていなかったので、私は受験勉強をしながらFENに耳を傾けていました。
試合は息を飲むような緊張感あふれるディフェンスマッチ。

両チーム譲らぬまま試合は大詰め。一点差で負けているGiantsは残り時間を考慮するとかなり厳しい状況。そこで奇跡的にGiantsがボールを奪取し最後の攻撃権を獲得しました。

Giantsは少しずつ前進を重ね敵陣まで辿りつき、そしていよいよ最後のプレーです。

42ydsのフィールドゴールを決めれば勝利という状況。フットボールに不案内の方のためにいうと、42ydsのフィールドゴールはプロでも簡単ではない距離です。五分五分といったところでしょうか。

キッカーはMatt Bahr選手。ラジオの実況はGiantsの全選手がサイドラインで手をつなぎながら祈っていると言っています。もはや勉強どころの騒ぎではありません。私も固唾を飲みながらのお祈り。スナッパーの手を出てBahr選手が蹴り上げたボールは綺麗な弧を描き、はたしてゴールポストの間に綺麗に収まっていきました。
劇的な大逆転勝利です。

その後のスーパーボウルでは真逆の状況で、最後Buffalo Billsがフィールドゴールを外してGiantsは第25回スーパーボウルチャンピオンになったのでした。

++++

その90-91 NFCファイナルの対戦相手は、当時Joe Montanaなどの活躍で人気絶頂だったSan Francisco 49ersでした。
そして来週、現地時間の1月22日にGiantsがNFCファイナルで対戦するのが49ersなんです。しかも会場は20年前と同じサンフランシスコのキャンドルスティックスタジアム。
NFLに戻ってきた私に対する神様の粋な計らいとしか思えません。

こうなれば49ersを倒してこのままスーパーボウルも制覇だ!
Go, Giants, GO!!

what's "my wife's camera"?

2012-01-14

心のベストテン第一位は?W2




取材で巨人の投手陣の自主トレに参加させてもらった。
錚々たるメンツ。内海、東野、山口、澤村、小宮選手、敬称略。


そしてつくづく思う。プロって厳しいよなぁ。
いや、練習自体は実はそこまで厳しくない。高校球児の方が余程厳しい練習してるでしょう。

それはある意味当然。プロはすでに体ができているわけだし、高校生のような追い込み方が必ずしもいいとは限らない。

厳しいのは誰も何も言ってくれないこと。

トレーニングメニューはトレーナーが組んでいるだけあって、当然理にかなっている。でも一つひとつの動きを懇切丁寧に説明してくれるわけではない。

だから選手皆同じメニューをこなしていても、全員がきちんとできているとは限らない。

私ごときがいうのは生意気だけれども、あんなやり方じゃ効果半減なのになあ、と思うやり方でやっている人もいる。

でも誰も注意してくれない。トレーナーは聞かれればもちろん答えるのだろうけれども、一流のプロ選手に差し出がましく口を出すということはしないのかも知れない。先輩選手とてライバルだ。

だから自分で気づいて、自分で色々なものを吸収していくしかない。

若い頃はろくにストレッチをしなくても怪我をしない。ちょっと体を痛めても数日すれば体は元どおりになる。深酒をしたって大丈夫という自信もあるだろう。

でもそれはいつまでも続かない。あるいは体の手入れをきちんとするかしないかで選手生命は劇的に変わる。

そしていうまでもなくプロでどれだけ活躍できたかによって彼らのその後の人生が変わる。プロ生活よりもずっとずっと長いその後の人生が。

でもそのすべては自分で気づくか気づかないかにかかっている。
これは厳しいよなぁ。

これまで多くのプロスポーツ選手に楽しい夢を見させてきてもらった。
私にはできることはなにもない。
せめてすべてのプロスポーツ選手の未来に末永い幸を祈ることにしよう。


what's "my wife's camera"?

2012-01-07

心のベストテン第一位は?W1




さとなおさんとグアムと東北でコラボする復興関連のイベントのディスカッション。たのしい。

やはり人だなぁ。自分が面白いと思える人から面白いと思ってもらえるような自分にならないと。

さてイベント、実行できるもできないも私のがんばり次第。気合い入れていかないと。

what's "my wife's camera"?

2012-01-06

電子書籍をめぐる視座



このところ電子書籍に対する言説が変わってきた気がする。
少し前まで電子書籍に期待感を持っていた人も、あまり期待しないというようなことをいうことが増えてきたという印象を受ける。
そこまで言わなくとも、電子書籍、電子書籍と騒ぐ人は減ってきた。
日本の本の流通の中核をなす取次店問題などで日本の電子書籍市場が活況を呈しておらず、盛り上がりに欠けるというのはわかる。

でもそこにひとつの視座が抜けていることを指摘したい。
それは言論の場で声の大きい人のほとんどが東京などの大都市圏に住んでいるということだ。

大都市圏に住んでいれば大抵のものは手に入る。Amazonも日本では送料が簡単に免除されるので本はノーストレスで入るものという印象だろう。でも世界のほとんどの地区ではそうはいかない。国土の広さの問題もあるし、流通の問題もある。だから電子書籍が流行る。
印象でいうと本好きはiPadではなくKindleで本を読んでいることが多いが、彼らはあまりストレスを感じているようには思えない。

念のためにいっておくと、私は紙の本が大好きだ。若い頃は文庫本をいつも尻ポケットに入れて悦に入っていた。装丁の美しさにもそれなりに興味がある。
でも"some items cannot be shipped to the address you select" とか言われると、そんなことはどうでもよくなる。電子書籍のことを論ずるのは多くの場合は本好きだろう。だから紙の本を手にする欲求が過大評価されるのだろう。
でも多くの論者が「読みたい本を読みたい時に手に入れたい」という欲求が叶わない人がいるということを見落としているのではないか。

・・と田舎島に住んでいるとついつい愚痴りたくなってしまうのだ。

what's "my wife's camera"?

2012-01-04

20120104




久しぶりに面白いブレストができた。なんとか形にしよう。 what's "my wife's camera"?

2012-01-01

A Happy New Year!



今年は大きな変化を伴ういい年になりそうな気がする。

さて新年とはまったく関係ない話。

+++

初営業が終わったあと翌日の買い出しの買い出しをするために24時間営業のスーパーマーケットに立ち寄った。
深夜の人気少ないスーパーで見覚えのある顔を目にした。
先方も私に気づいたので会釈をすると、彼は買い物を終えて出て行くどころにも関わらず駆け寄ってきた。

「ご無沙汰しています。明けましておめでとうございます。まだあの店には顔を出してますか」

彼は私が時折冷やかすバーのバーテンダーだった。
知り合いの経営するそのバーに初めて行ったとき、私はマティーニを頼んだ。出てきたマティーニは氷が溶けすぎておりいささか水っぽくなっていた。しかしこれはグアムでは決して珍しいことではない。そもそもグアムには硬くしめた氷なんて存在しないし、世界最高峰の日本のレベルを基準に海外で文句を垂れる愚かさを私はわかっているつもりだった。
それでも顔に出てしまったのかも知れない。バーテンダーが心配そうな顔で近づいてき「あれ、おかしいですか?」と尋ねてきた。ちょっと水っぽくなってしまっている旨を伝えると彼は「すぐに新しいものを作らせてください」といってきた。

サービス大国日本では別段珍しい話でもなんでもないかも知れない。でもグアムでこういうことは稀有だ。その時彼は別に私がオーナーの友人だと言うことは知らなかったはずだ。
私は大丈夫、と固辞したがどうしても作り直させてくれということで結局新しいものをもってきてもらった。人間は環境の生き物だ。日本で聞いたらどうってことない話でも、そういうサービスをする人がほとんどいないようなところで、そういうサービスをするということは並大抵ではないだろう。
素晴らしい青年だと思い、好感を持ちながらマティーニを楽しんだ。

+++

最近見ないね、彼に言うと彼は件のバーをやめていた。
今は何をやってるの?私の問いに彼は「政府のIT部門で働いています」と答えてくれた。

彼がどういうキャリアバックグラウンドを持っていたのかは知らない。
でも素晴らしい青年が正当に評価され、しかるべきキャリアを積む。
当たり前に行われるべきことが当たり前に行われたことに新年早々すがすがしさを感じ、元旦早々深夜に買い物をしなければいけない厄介を忘れ、爽快な気持ちでスーパーマーケットを後にした。

what's "my wife's camera"?