2011-03-08

BIG Issue



路上でホームレスが雑誌を売っているのを見たことはないでしょうか。
それは「The Big Issue」という雑誌で、ホームレスの自立支援を目的にロンドンで始まったプログラムであり、ホームレス自らが販売し売り上げの53%が販売者に入るというものです。

グアムにくる前からホームレスが雑誌を売る姿は見ていましたが、そのプログラム自体については不案内でした。しかしグアムにいる間にその詳細を知りました。

今日、一人のホームレスがBig Issueを販売する姿を目にしました。アカデミー作品賞受賞映画「英国王のスピーチ」の主演俳優コリン・ファース(アカデミー主演男優賞)が表紙の号の販売です。

グアムに来る前に私が見たことのあったBig Issueの販売者はどれもいわゆる典型的浮浪者然として雰囲気の人々で、雑誌を売るというよりも「恵んでもらえたら雑誌あげます」くらいの様子でした。

しかし今日横浜駅で見た彼はまったく違いました。年の頃なら30代後半くらいでしょうか。彼は辻説法よろしく大きな声を張り上げながらセールスをしていたのです。

残念ながら急いでいたのであまり詳しくはその内容までは聞くことはできなかったのですが、「英国王のスピーチ」とか「アカデミー賞受賞」とかいう単語を織り交ぜながら大声でのセールストークです。正直いうとBig Issueが何か知らなかったら狂信的な宗教の街頭活動だと思ってしまってもおかしくないくらいの勢いです。

今私はグアムに住んでいるのですが、キリスト教の島ということもあり、ホームレスに対する施しというような活動もよく行われています。

しかし私は個人的にはホームレスに対する施しというのにはあまり乗れません。新自由主義的と言われるかも知れませんが、やはりどこかで「働かざるもの食うべからず」という意識があります。もちろんホームレスがホームレスになるに至るまでは社会的歪みが原因になっているということもありうるということは理解しています。でも雨宮処凛氏や赤木智弘氏を支持する人で自らの限界まで努力をしていないように思える人が少なくないようにも感じられ、普通に働いている人が死ぬ思いで色々な苦難を乗り切っているのに甘えるな、といいたくなるような気持ちに正直なります。

だから施しには興味がありません。するなら自立支援です。
そしてその自立支援をコンセプトとしているBig Issueの販売で、まさに努力して自立しようとしている横浜駅の彼を見て何とも言えない感動に包まれました。

財布から300円を取り出し、一部コリン・ファースを丸めてかばんに突っ込みました。彼なら絶対やっていけると確信しながら。

what's "my wife's camera"?

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