2011-02-22

「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」



今日、用事があり寄ったところで岩井俊二監督の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」のDVDがありました。

以前から評判は聞いていたのですが、昨年見ていた「モテキ」で同作品にオマージュを捧げていた回があり気になっていたので借りようと思いました。すると「すみません。こちらは販売だけなんですよ」と言われてしまいました。

恐る恐る値段を尋ねてみると「50セントです」との返事。Buy!往復のガソリン代よりも安いです。

というわけで観てみました。これは胸キュンだ。

そのキュンとくるレベルはソフィア・コッポラの「ヴァージン・スーサイズ」レベル。

私にとって岩井俊二氏は「映画監督」というよりも「映像作家」というイメージが強い方で、その期待を裏切らず美しかったり心をざわつかせたりする映像はやはり秀逸。

特になずな(奥菜恵)がプールサイドで横たわるシーンをフランソワ・オゾン監督が「スイミング・プール」を撮る前に完全にやってのけていたというのには感服です。

また今やワイルドな大河俳優となった山崎裕太さんの演技は秀逸でした。「あっぱれさんま大先生」の面影をそのまま残しながらも、12歳とは思えない素晴らしい演技にはうならされます。

そして一応触れておきたいのがトリッキーなプロットです。まあ20年近く前の作品なのでネタばれもなにもないかとは思うのですが、本作では話の途中で設定が変わります。

私は事前になんの前知識もなく観たのですが、これはもともと「Ifもしも」というオムニバスドラマシリーズの一つだったということです。

これは話の途中で分岐点が表れ、そのどちらを選ぶかによってどのようにストーリーが変わっていくを描くというものでした。だから本作も途中から話が二つに分かれます。

私は何の前知識もなく観ていたので話が分岐した直後は「えっ」と一瞬面食らいましたが、分岐したことによって「これはどう回収されるのか」というようないい緊張感が生まれたので、この変則的な設定は私のように白紙の状態で望む人にも結果的にはありでした。

そしてやはり触れておかなければならないのは、なずな役の奥菜恵さん。当時14歳の彼女の演技は山崎裕太さんとは比べるべくもない程の大根棒読み演技なのですが、しかし彼女の存在感が素晴らしい。彼女なくしては本作はこのような胸キュン映画にはならなかったでしょう。

とにかく胸キュンノスタルジー派は必見です。






what's "my wife's camera"?

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