2011-01-25

あらためて日本国憲法を読んでみました。




私は日本国憲法をまともに読んでみたことはありませんでした。

一応大学では法学部政治学科に在籍していたのですが、「オレは法学部じゃなくてアメリカンフットボール部だ」と嘯いていたような学生だったので、憲法を読んだことはあったかも知れませんが、それはあくまで試験をやっつけるため仕方なくであって、味わったり意味を考えてみたりすることなんてありませんでした。

ところが最近、videonews.comなどを観て「日本をめぐる様々な問題を考えるにつけては、ちょっと憲法くらいは一度きちんと読んでおいた方がいいんじゃないか」と思ったわけです。

そこでiPhoneからiAppliストアに行ってみたら「基本六法」というアプリが無料でダウンロードができたので早速ゲットしました。

ところで憲法ってなんでしょう。もちろん国の大方針、原理原則を定めるものなのですが、同時に国家の統治権力の暴走を防ぐためのフレーミングであるとも言われています。

私はこのことを知りませんでした。このことを意識して読むと憲法前文からかなり味わい深いのです。

まずは
「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」

と始まります。「われらとわれらの子孫のため」と「子孫」のことが明記されているのは大事です。また最初の文章で「諸国民との協和」を謳い、「再び戦争の惨禍が起ることのないやう」と明言しているのもすごいですよね。

そして
「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。」
と続きます。

おお、ここですね。やはり統治権力は「国民の厳粛な信託による」ものといってます。「その権威は国民に由来」すると。なるほど。「国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する」。

法律を学ぶ人で日本国憲法を簡にして要で素晴らしいものだという人が結構いますが、かなり削ぎ落とされて凝縮されたものなので、このままでは全文を書き写すだけになってしまいそうなので興味ある人には自分で読んでもらいたいのですが、前文の後半は日本は「恒久の平和を念願」するとあり、「本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」と結ばれるのです。

なんかすごくないですか。確かに「世界に誇るべき憲法だ」という人がいるのもわかります。

その後、「第1章 天皇」「第2章 戦争の放棄」「第3章 国民の権利及び義務」などと続き、個々の条文は「何人もウンチャラカンチャラ」といういかにも感じのものなのですが、その中で表れる第25条なんてちょっとしびれてしまいます。

第23条 学問の自由は、これを保障する。

この条文の美しさと味わい深さは学生時代にはまったく気づきませんでした。

「第4章 国会」「第5章 内閣」「第6章 司法」と三権について明記した後、「第7章 財政」「第8章 地方自治」「第9章 改正」ときて「第10章 最高法規」で憲法の重さを再度確認し「第11章 補則」で終わります。全11章103章です。

こうやって改めて読んで、その味わいを書いているからといって私は護憲派ではありません。むしろ国会改革のため憲法を見直す必要もあると思っていますし、これからの安全保障を考える上で9条さえも真剣に議論していかなければいけないと思っています。

しかし改憲だろうが、護憲だろうが、大人になった後に憲法を読んでみると色々な発見があります。「日本の憲法なんてどうせ戦後アメリカがやっつけで作って押し付けてきたもんだろ」という方もいるでしょう。それはある程度真実を含んだ意見かも知れませんが、そういう風に言うような人にこそ是非一度さっと目を通してみてもらいたいものです。

とにかく大人になってから日本国憲法をあらためて読むというのはそれなりに面白いので皆さんにもお薦めしたいと思います。先に貼ったリンクの他にもネット上で簡単にいくらでもみつかります。

最後にもう一つだけ条文を紹介させてください。第12条です。

「第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」

「龍馬伝」や「坂の上の雲」を観て志をもって明治維新を駆け抜けた先人を憧憬するのも悪くありませんが、私たちにもきちんと大事なミッションが課せられていることにもう少し自覚的であってもいいのかも知れません。


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