2011-01-12

総理ってなんだっけ?




「菅はにはビジョンがない」 「なんだかんだいって小泉はすごかった」 
「一度は小沢にやらせてみたい」

日本の首相について私たちは色々言いますよね。
でも「内閣総理大臣」ってなんなんでしょう?意外とそのことにきちんと
答えられる人は少ないのではないでしょうか。

***

先日、videonews.comに菅首相が出演しました。そこで菅さんが色々
話した末(とはいえ宮台真治氏がしゃべりすぎて、ちょっと消化不良の
ところもなくはなかったのですが)、最後に進行の神保さんが「総理って
いうのは、菅さんが総理になる前に思っていたのと違いますか」という
趣旨の質問をしたところ、十秒近く沈思黙考したあと、

「過去の総理比較的短い任期で辞められた人の原因がなんとなく
わかるんですね。気持ちが萎えるんです。俺はこんなにやってるのにね、
何でわかってくれないんだ。俺はこんなに頑張ってるのになんで評価
されないんだ。色々な思いが伝わらないことで、これ以上やっても無駄だ、
と気持ちが萎えるんですね」

と答えました。

それを受けて神保さんがパーソナリティーを務めるTBSラジオの火曜Dig
では「内閣総理大臣とは?」というテーマで番組を展開していました。

http://www.tbsradio.jp/dig/2011/01/post-643.html

これってかなり素晴らしいテーマ設定だと思いました。というもの菅さんの
Videonews.comの出演が7日の金曜日だったので、Dig的には10日にも
放送がありました。そしてそのテーマは「菅政権の今後のシナリオは?」と
いうものでした。もちろんこのテーマはVideonews.comを受けてのものでは
あるのですが、それでも翌日にその当事者の神保さんがパーソナリティーを
務めるわけですから二日連続でテーマを被らせるわけにはいかない。

スタッフ同士でどういう調整が行われたのかは知りませんが、前日が
ニュースとしての菅政権を扱ったのに対し、この日はその三段くらい上の
レイヤーに行って、「内閣総理大臣とは?」というアーキテクチャ論に
アジェンダセッティングをしたのは炯眼です。

皆さん総理って何か正確にわかりますか。大統領制と議院内閣制の違い
って腹落ちしてますか。まあその辺りの詳しいことはDigを聞いて頂いたり、
Wikiなりで調べてみたりして欲しいのですが、ひとつVideonews.comで神保さんが
またまた面白い指摘をしていました。

菅首相が「やりたいことができない」ということを話したとき、「総理が
やりたいことができないということは何か仕組みがおかしいんじゃないですか」
という内容の指摘です。

これは鋭いです。安倍、福田、麻生、鳩山、そして菅。まあ菅総理が
どこまでもつかわかりませんが、相当危ないところまできてますよね。

もしこれで統一地方選前後に菅さんが辞めることになったら5年連続で
一年以内の政権。これって絶対に個人の資質以外になにかおかしいところが
あると考えた方が自然でしょう。

この5年の総理に対してそれぞれ思うところはあるかも知れませんが、
仮にも一国の首相です。誰かが「なりたあい」といって簡単になれる
ものじゃありません。国のことを真剣に思っている優秀な人や、権力闘争に
命をかけ権謀術策に長けている人たちの中から選ばれているわけです。

彼らはとんでもなく秀でた存在であるわけで、私たち市井のものがエラそうな
ことを言ったり書いたりしても普通に考えれば彼らの方が数十倍優秀で実力が
あると考えるほうが合理的でしょう。

そんな存在である彼らが何もできずに毎年のように一年足らずで首相の座
から降りてしまう。これは個人の資質というよりも首相の選出制度も含めた
日本の議院内閣制(官僚制のあり方も含めて)に問題があるんじゃないかと
一度検証してみる価値は大いにあるのではないかと思うわけです。

****

今、日本は終戦以来最大の変革期に来ています。
色々な言説をみてもようやく「バブルよもう一度」とか「昔はよかった」的
発言が少なくなってきてようやく国民も腹をくくりだしたように思えます。

ここいらで本気で現行の議院内閣制までをも見直すくらいのコペルニクス的
パラダイムシフトが必要なのかも知れません。

もっともそれにはきちんとしたグランドデザインを提示し、それを実行する
強い政治のリーダーシップが必要なのですが、この議論のそもそもの
出だしが強い政治のリーダーシップの不在を回避するにはというもの
なので、そこで出口のない無限ループに陥ってしまうという問題がある
のですが。

嗚呼、どうしればいいんでしょう?

what's "my wife's camera"?

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