2011-01-11

【書評】「断捨離のすすめ」(川畑のぶこ著)



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モノを捨てればうまくいく 断捨離のすすめ」(川畑のぶこ著/同文館出版)
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「断舎離」流行っているようですね。

先日知人が「断舎離のすすめ」(川畑のぶこ著)を献本してくださったので、さっそく読んでみました。

「断舎離」という言葉自体はPodcastなどで聞いてなんとなく知ってはいました。そして本書を読む直前にまたまたvideonews.comのマル激オンデマンド第505回で「断舎離のすすめ」の監修をされているやましたひでこさんが出演されており、彼女の話すことがなかなか面白かったので読んでみました。

しかし結論からいうと本書自体にはかなりがっかりしました。それは別に本書に書かれている内容が拙いということではなく、その表現するところがあまりにも薄っぺらだったからです。

本書を簡単に要約すると①かなり思い切ってどんどんものを捨てましょう②そうすれば滞っていたものが流れ出します③思っていた以上にいいことだらけで実践した人はみんなそういいます、ということです。

若干方法論などは書いてありますが、それ以上のことはほとんど書いてありません。
これだけ流行っているのですから「断捨離」関連本を読む人はその程度の前情報はあるでしょう。そういう意味では本書は読むに値しません。まあ、文字に背中を押されることによって前に進める人はそれで十分なのかも知れませんが。

そういうわけで昨日宣言したとおり、本書についてはとてもではないですが書評なぞと呼べるような大それたことは私にはできません。

それでも敢えてここでとりあげたのは「断捨離」という概念自体がなかなか面白いからです。もともとはヨガ思想の断行、捨行、離行、つまり欲望、執着とどう向き合うかという思想から来ているというのは本書でも触れられてはいるのですが、やはりその思想面での踏み込みが極めて弱いのです。

それに対し、videonews.comで観たやました氏はこの概念の提唱者だけあって思想的にもかなり熟慮を重ねている形跡が伺えます。

惜しむらくは同放送中では宮台氏が得意になって自分の片付け哲学を得々と述べてしまい、やました氏の提唱する「断捨離」の奥に潜む哲学を引き出せなかったということです。

まあそもそも宮台氏にMC的進行を求めるのは無理だという前提に立てば、猛獣使いの役目を果たしきれなかった神保氏にもいくばくかの否はあるのかも知れませんが。

というわけでこのダラダラの文章にあえて結論めいたものをつけるとしたら、本書「断捨離のすすめ」は特に読む必要なし。身軽になりたかったら、とにかくどんどん人にあげたり捨てたりすべし。

そしてそれでもまだ興味があるのならやましたひでこ氏の「断捨離」を読んでみたらもう少しましなことが書いてあるかも知れない。

というところです。ちなみに私はやました氏の「断捨離」は読んでいないですし、読むつもりはありませんが。

嗚呼、我ながら書評とは到底呼べない非道い論だなあ。反省。


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