2011-01-10

【書評】「食品の裏側」(安部司著)



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食品の裏側 - みんな大好きな食品添加物」(安部司著/東洋経済新報社)
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あらかじめお断りします。
今日、明日のブログは【書評】と称していますが、「評」としては限りなく雑で、
書評の体をなしていません。むしろ感想文に近いのでご了承ください。

というわけで早速。
本書の著者安部氏は長年添加物商社に勤め「添加物の神様」の異名をとった人物。彼が添加物まみれの食品を自分の娘に食べさせたくない!と思い、一念発起をしその商社を辞め、現在の食品がどれだけ添加物まみれか明示したのが本書。

まず始めになぜ「商社勤務の人が添加物の神様?」という疑問をお持ちになるかも知れません。私自身もそうでした。本書を読むと、著者が商社勤務時代、様々な食料関連店へ行きコンサルティングをした上で「それならばこういう添加物を使えば解決しますよ」というような営業スタイルを取っていたので、商社の営業マンながらも添加物に対する知識はひとかどならないのだ。

本書における著者の主張をまとめると下記の通り。

1)現在の市販食品は想像を絶するほど添加物まみれである
2)「添加物」というと何かに添加物を加えて味なり保存性を高めるというイメージがあるが、実際はゼロから添加物を化合することによってつくられる食品も少なからずある。
3)添加物の危険性はまだ人体実験によっては証明されていないが、少なくとも当事者として様々な現場を見てきた立場からいうと、自分の愛する娘には添加物まみれの食品を食べさせようとは思わない。
4)添加物を全面否定する気はない。添加物によって忙しくても安価に手軽に美味しいものを入手することができるようになった。
5)しかしそういうことに無自覚のまま添加物まみれの食品を摂り続けるのはとても危険なので、みんなに自覚的になって欲しい。

というところです。

本書は一冊の本としても十分成立しているが、それでも添加物のおそろしさを知るためには映像の力を借りた方が説得力を増すというのもまた事実だ。

本書を私は知るきっかけとなったのももともとはVideonews.comのマル激オンデマンド第262回「それでもあなたは食べますか」を観たのがきっかけだった。

このインターネット放送では本書の著者の安部氏が出演し、様々な添加物をその場で調合しながらMCの神保氏、宮台氏に試食してもらいながら持論を展開するという内容になっていた。

この番組は衝撃的だった。私が恐らくかなり食べてきただろう豚骨スープベースのインスタントラーメンや、オレンジ色のファンタグレープ、挙句の果てには「いくら風食品」を添加物をミックスするだけで次々と作り上げていくのだ。

コーヒーに入れる「フレッシュ」には一切乳製品は使われていなく、水と油と乳化剤、香料などでできることを簡単に実演してくれる。

これを観たらまずコーヒーに「フレッシュ」は入れられなくなる。でも「フレッシュ」に限らず私たちが普段食べている食品はかなりの割合でこういうものなのだ。

そしてそういうものを避けようと思うと、手間かお金をかけるしかない。

そういうことに目をつぶっていく生き方もあるかも知れない。でも最終的にどういう選択肢を選ぶにしても、こういう事実はまず知っておく必要はあるだろう。

ひとつ本書に対して疑問を投げかけるとすれば、著者が添加物業界を離れてからすでにかなりの年月が経つ。すでにかなりの進歩がなされ、著者の主張するような事実が改善されている可能性がないとはいえなくもない。しかし、少なくとも私がネットで調べた限りにおいては技術的な面で著者に反論している主張は見られなかった。

本書の書かれた事実に対する認識を持つことはとても大切だろう。でもあえて言うのならVideonews.comを観るサブテキストとして読むときに本書は最大の効果を発揮するだろう。

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