2010-12-13

a slice of life with a military.



以前よくうちの店に食事をしに来てくれてた高校生くらいの男の子がいました。

彼はなんていうのでしょう色気があるというかモテオーラのようなものを放っていました。顔は整ってはいるけれどもカッコイイというよりは個性的で、私に対しては物静かで礼儀正しいのですが普段の目つきはどこか悪そうで不敵な印象を与える子でした。

彼は家族でよく食事に来ていたのですが、女の子と二人で食事にくることもありました。最初のうちは何人かとデートしていてそのうち一人の彼女に落ち着いたのですが、いずれの女の子の前でもちょっと冷たいというか「うっせーなぁ」みたいな態度をとり必要以上にだらしない姿勢で椅子に凭れかかっていました。

その彼が軍隊に入りアメリカ本土へ行ったと聞いたのはもう2年以上前だと思います。以前も何度か書きましたがアメリカでは地域や社会階層によっては軍隊に進むというのはわりかし普通の選択肢です。

軍隊に進めばその後大学進学しようと思ったときに学費が免除になる制度があったり、退役後の恩給や福利厚生も充実しているということがそのモチベーションになっています。

特にグアムのように就職しようにも産業がほとんど発達していない場合は選択肢としての存在感も大きくなるのは必然かもしれません。

だから彼が軍隊へ進むと聞いたときは別段驚きもしなかったのですが、正直寂しい気持ちにはなりました。

そう、私は彼がなんとなく好きだったんです。「いるんだよなあ、別にカッコいいわけでもないし、ナメきったふざけた態度を取ってるのに妙に女の子にモテるオトコって」と思いながら彼を眺めているとなんだか愉快な気持ちになるというか。

その彼を今日久しぶりに店で目撃しまして。家族と一緒にランチにきてくれたのです。一足早いクリスマス休暇ようようなもので一週間前にグアムに来て今日のランチを最後にアメリカ本土に発つということでした。

久しぶりに見た彼は体が一回り以上大きくなっていました。「体大きくなったね」私が声をかけるとお父さんは嬉しそうに、そうだろうと満足げでしたが、当の本人は昔と変わらずに何も答えずにはにかむだけでした。

でもそのはにかみの中に「ちょっと親戚のおじさんみたいにいつまでも子供扱いするのカンベンしてくださいよ」というようなものが感じられたような気がします。

それだけの話です。
でも父親は久しぶりに会う成長した息子の姿をどういう気持ちで眺めていたのだろう、とちょっと想像してしまったのです。

what's "my wife's camera"?

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