2010-11-14

がんばれオッサン!!




大根仁さんがラジオで斉藤和義さんの「いたいけな秋」を紹介していました。

斉藤和義さんといえばmusicians' musicianというイメージがあり、よくわからないけれど彼の音楽をチェックするのが玄人好みっぽくていいんだろうなというような捻くれた自尊心で彼の音楽はいつも気になっていました。

しかしスチャダラのBOSEを迎えて作った「いたいけな秋」はストレートに刺さりました。
曲はシンプルなんだけれども(斉藤和義の音というよりも最近のスチャダラが好むハードロック調の音という印象です)、コンセプトというか歌詞が中年オトコにはグサっとくる。

まず表題の「いたいけな秋」の「秋」は人生は20年区切りに春夏秋冬に分けた場合の区分。つまり「秋」というのは四十代から始まる季節のこと。私ももうすぐそこに手が届くのでまさに「いたいけ世代」。

つまり人生も晩年に差し掛かり始めたとき自分が何をなすことができているか、他の人はどういうことをなしてきたかを謳っている曲なんです。

具体的にいった方がわかりやすいと思うので歌詞を引用すると、

> 『イマジン』を書いた時 あの人はまだ30
> 『地獄の黙示録』の頃 巨匠は40
> 『未来世紀』を夢想した時 奇才は45
> 『アドルフに告ぐ』連載開始 先生は55
> 『天国への階段』を上ったのは27
> 『ウッドストック』でギター燃やしたのは25
> 『ジャンピング ジャック フラッシュ』 あのリフも25
> 『サージェント ペパーズ ロンリーハーツ クラブバンド』27

> 『ターミネーター』は30『タクシードライバー』が34
> 『ET』はなんと35『無責任野郎』は36『ナウシカ』は43『七人のサムライ』が44
> 『北の国から』は46 『ふぞろいの?』が49

という感じで。

さらには色々なアーティストが亡くなった年齢も引いている。

> "ブライアンジョーンズ"27 "ジミヘンドリックス"27
> "カートコバーン"27 "ジャニスジョップリン"27 "ジョンレノン"40

これは私たち中年ビギナーにはズドンとくる。
偉人たちが何歳で何をなしたかというようなことは若いことに考えることが多い。

「あのロッカーは何歳であのアルバム作ったんだよなあ」とか「あのアーティストがあの作品を作ったときは何歳だったとか」。もっと卑近なところでいうと「オヤジは何歳のときにはこの家買って住宅ローン組んでいたんだよなあ」とか。

そして自分と照らし合わせてカウントダウンしてみたり、焦ってみたり。

でもそういうことを斉藤和義とBOSEという40過ぎのオッサンが改めて自らに問うていることにこの作品は刺さってくるわけです。
「アイツらは特別な天才だから」とあきらめずに「自分はやることをやっているのか」「本当にこれでいいのか」と問い続けるところに。

つまりこの歌は「お前はまだちゃんとファイティングポーズをとり続けてるかい?」とロックならではのストレートさで容赦なく尋ねてくるんです。そして私たちはそれに戸惑い狼狽してしまうのです。なぜならそれは私を含めた多くの人が様々な言い訳を駆使して避けている話題だからなんです。

うまくいけば人生を消化試合としてこなすこともできる私たちオッサンも、たまには逃げずにきちんと人生を正面から見つめなければいけないということなんでしょう。

でもいつも闘ってばかりではモタない、と息切れしそうなときは、Unicornの「オッサンマーチ」でも聴いて肩の力を抜くことも必要なのかも知れませんが。



what's "my wife's camera"?

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