2010-10-29

中国にみた日本。




最近中国関連の話題が多いですね。
尖閣諸島の件もありますが、それを抜きにしても中国の話題は毎日なにかしら耳にします。
上海万博の入場者数がすごいとか、中国のアップルストアへの来場者数が新記録だとか景気のいい話が多く聞こえてきます。
どうやら様々なグローバル企業のみならず、通信社などのメディアも東京から中国にアジアのヘッドクォーターを移しているようです。

もちろん東京がバッシングからパッシングときてナッシングとなってしまうことには不安も寂寥感もあるのですが、同時に中国のこの勢いも見ていて楽しいんですよね。

というのも私たちが今中国を見る目は80年代に世界が日本を見ていた目に似ているのではないかと思うからです。

もちろん当時の日本と今の中国とでは本質的に違うところはあるのですが、飛ぶ鳥落とす勢いであるとか、世界中がビジネスチャンスを狙っていたりそのためにその国の言語(つまり日本語なり中国語)を学ぼうとしていたりとか、欧米人には理解しがたい文化や風習を少しでも理解しようと研究がなされているところなどはかなり似ていますよね。

日本がライジングサンといわれた当時私は当事者である日本人であったし、ものごとをよくわかっていない中高生だったので「日本ってなんかスゴイぜ」というような高揚感にだけ包まれ、きちんと状況を俯瞰できていなかったのですが、今の中国の状況は当時よりも俯瞰してみることができます。

もちろん中国の勢いは本物ですし、ポテンシャルを考えれば軍事的脅威も併せて世界が畏怖するのもわかります。しかし歴史に見るまでもなく、その勢いは必ず止まるわけです。その原因の萌芽はすでに色々なところで見られ、賃金の上昇、沿岸部と内陸部の経済格差、元の切り上げ圧力、一人っ子政策による歪な人口構成、民主化の問題など将来の爆弾となりうるような問題がいくらでもあります。日本のバブル崩壊のように予期せぬ時限爆弾が突然爆発することもありえます。

だから中国も大したことはないから気にするな、ということが言いたいのではもちろんなくやはり今の中国はスゴイわけですが、それでもそれはやはり歴史のひとつの流れでしかないわけです。

同じような流れをすでに体験している私たち日本人は逆に中国の次のステージを一歩先に経験できる、ということもできますよね。そのステージは残念ながら二桁の経済成長というような景気のいいものではなく、先進国の様々な問題を抱え込んだ低成長、安定成長のものかも知れませんが、それでも新しいステージの先進国になるということは可能です。

たとえば日本はかなり急激に高齢化し、解決しなければならない様々な高齢化問題を抱えています。しかし裏を返せば高齢化社会の介護福祉先進国になるチャンスでもあるわけです。必要は発明の母と申しますし、深刻な問題に直面しなければイノベーションもないわけですから。
そしてよく言われるように中国も20年後くらいから急激に高齢化します。中国の場合は人口の規模も大きいので問題はより深刻になる可能性もあります。そのとき日本が高齢化問題先進国になれていたのなら、再び日本には大きなリーダーシップを発揮する機会が訪れるはずです。

ジャパンアズナンバーワンと言われていた時代でさえ、今日本が抱えている様々な問題は指摘されていました。しかしとにかく勢いがあったので、そういう問題は先送りして目をつぶってきました。恐らく今の中国も一緒でしょう。

今の中国は本当にスゴイ勢いですが、かならずどこかで歪が生じます。日本人は中国に過度な畏怖を抱くだけでなく、その歪が噴出したときに一気呵成するくらいの強かさを備えるべきではないでしょうか。




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