2010-09-26

人生の諸問題。



日経ビジネスオンラインの連載に「人生の諸問題」というものがある。
コラムニストの小田嶋隆とCMプランナーの岡康道の対談だ。

小田嶋隆の名前を聞いたことがある人はいるかも知れないが、岡康道は一般にはあまり知られていないかも知れない。彼は「南アルプス天然水」やJR東の「その先の日本へ」、「モルツ球団」などで一時代を築いたプランナーで、今はタグボートという広告のクリエイティブエージェンシーを率いている。そして20代後半、広告業界に身をおいていた私の憧れの人でもあった。

私は知らなかったのだが小田嶋氏と岡氏は高校の同級生であり、そのことでこの対談が成立したらしい。

同級生だからこそ、お互いを洟垂れ小僧の頃から知っている。お互いのいいところ、悪いところ、青臭いところ、バカげたところすべてを知っている。それを隠しようがないのが同級生であり、そして久しぶりの邂逅を済ませた元同級生の話はそういうところから始めるしかない。

連載の初期には二人の中年の驚くほど青臭く、驚くほどアホ臭い、つまり驚くほどリアルな高校生の姿があった。驚くべくもなく自分の高校時代と重なる。

あれから倍以上の年月を生き、油断をすればブログなどでも政治の話やら経済の話やら難しい話をしたがる。まあそういう話が好きなのだからそれはそれで仕方もないのだけれども、どうやったら女の子にモテるだとか、みんなが笑い転げるほどバカバカしいことをしてやろうとか、オレはすごい奴になれるんじゃないかとかだけ考えて過ごしていた日々が過去には確実に存在していた。「人生の諸問題」を読んでそんな日々が急に懐かしく感じられた。

そしてなんだか急に自分がつまらない人間になってしまったのではないかと不安になってしまった。もとより面白い人間であったわけではないけれども、知識も常識もカネもなく自由と体力と未来だけは持て余していた頃が眩しく思えてきた。

高校生の頃は将来ひとかどの人物になれるだろうかと考えていた。
あれから二十年経ち、高校生の頃のように輝けるかを考えている。
人生の諸問題。

明日から学生時代の友だちがグアムに遊びに来る。

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