2010-08-27

打ちのめされるような才能。



グアムという長閑かな島に住んでいるといいこともたくさんあるが、悪い面もある。
悪い面の中で一番怖いのが、何かに即発され知的好奇心や向上心が刺激されることが少ないということだ。

日本、特に東京には世界中のすべてのものがあるといっても過言ではない。求めれば世界の一級品をみる機会には事欠かない。しかしグアムではそうはいかない。ルーブルが来ることもなければ、ウィーンフィルが来ることもない。そういうビッグネームでなくとも優れた才能というものは存在するが、残念ながら人口17万の島で突出した才能や作品を目にすることはなかなかない。

しかしそれでもそういう才能がないわけでもない。
今日、ひとつの才能に後頭部を痛打された。

才能の主はManny Crisostomo

ピューリッツァー賞受賞者であるMannyは今でこそアメリカのサクラメントで活躍しているが、他ならぬグアムの出身。

そのMannyのグアムに関する写真集を今日訪れた友人宅で偶然見せてもらった。

Mannyのことはもちろん知っていたし、彼の話を直接聞く機会にも以前恵まれた。しかし今日みた写真集の衝撃の強さは思いもしないものだった。
それは決してキレイな写真という種のものではなかった。でも圧倒的に力があるのだ。私は思わず目を奪われた。しかしそれ以上にショックを受けたのは妻だった。

妻はフォトグラファーとしてのキャリアを歩み始めている。駆け出しとはいえ彼女の撮る写真を賞賛したり、対価を払ってくれる人は少なからずいる。その彼女がMannyの写真の強さに打ちひしがれていた。その才能に打ちのめされていた。

クリエイターなら誰しも「自分は絶対に才能がある」という思いと「自分なんてスゴイ人の足元にも及ばない」という気持ちを行ったりきたりしながら、自分のスキルを上げていくのだろう。

今日妻が正しい形で打ちのめされたのを夫としてうれしく傍観した。

No comments:

Post a Comment