2010-08-12

たそがれのゴールポール



小学生の頃地元のソフトボールチームに入っていた。毎週日曜日に小学校の校庭に集まり練習し、年二回リーグ戦があるというような内容だったと思う。

ある朝ソフトボールに出かけると、そこに老人がたくさん集まっていた。ゲートボール愛好者たちだ。何かの手続きの間違いかグラウンドがダブルブッキングされていたようだった。

ソフトボールをしたい子供たちを尻目にチームの監督が大人の対応で話を付け、僕たち中央ペガサスが2チーム彼らのゲートボールの大会に参加せてもらうということで話をつけてきた。

もちろん僕らはゲートボールなどやったことがあるわけもなく、ルールも知らない。他方の愛好者たちはマイスティックを持っている方もいてなかなか堂に入っている。

ルールを教わり、とにかく試合が開始された。始めは戦略もなにもわからず戸惑いっぱなしだったが、さすがは小学生飲みこみが早くルールも大体の戦い方もすぐに覚えていった。そして何よりも野球小僧(ソフトボールだけど)球勘は悪いはずがない。

早々と敗退したもう一つのチームを尻目に、僕がいたチームはあれよあれよという間に勝ち進んでいった。決勝戦ではさすがに負けて僕ら中央ペガサスBチームはその大会で準優勝の栄光を獲得してグラウンドを後にした。

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先ほど文科省が推進しているスポーツ立国戦略についての議論をPodcastで聴いた。中で「ライフステージに応じたスポーツ機会の創造」というフレーズを耳にし、小学生当時の小さな思い出が喚起された。「高齢化社会にも地域社会の結びつきにもいいよな」、当時の記憶から僕はそう考えた。でも現実ではゲートボール人口は減っていると聞いたことがあるけどどうなんだろう。雨の降るグアムの夜道を運転し一人自問しながらふと思った。

「あのとき僕らの負けてしまった老人たちはどんな心持ちだったのだろう」

未来は無限だと信じていた無邪気な少年の日々の残酷さを噛みしめ、濡れて車線の見づらくなったタモンの坂道を昇った。

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